ストレガstregaの解心

過去編 side:Rye

「あらあらあら。鼠が二匹?」
 唐突に聞こえた声に二人してハッと振り向いた。
「……サンブーカ」
 は警戒を滲ませながら名を呼んだ。いつものようににこにことした邪気のない笑み。それは全くもってこの場所の雰囲気にあっておらず浮いて見えた。それがどうしようもなく不気味だった。
 が身体を強張らせているのが、かすかな震え伝わってくる。
「やだ、そんな怯えないで。見逃してやってもいいのよ」
「なんで……おれはNOCだぞ?信じられるか!」
「だって私もNOCだもの」
「え?」
「は?」
「あれ、そんなに驚く?」
 コンコンコンコンコン
「……スコッチ」
「反応なし……ねえ、バーあなた誰にもつけられていないわよね?」
「え?ええ……はい」
「(よし)!じゃあ逃がしましょうか!」
「え?」
「は?」
「あー……?」
「ん?」
「だってここにいるの全員でしょ?殺し合うなんて勿体ないじゃない」
「……すみません、何を言って……。あなたがNOTだと?」
「うん、とりあえず任務完了の連絡ジャンにしていい?
「!いやいやちょっと待ってくださ……」
「なんで?これ以上誰かに来られちゃ面倒じゃん。……よし、送信っと」
「……なんて送ったんだ?」
「ライがちゃんとスコッチ殺したよーって」
「……そうか」
「ライ、さっき逃がす手筈がどうのこうのって言ってたけど無事できそうなの?」
「!そこから聞いていたのか!いやあれは……」
「別に隠さなくていーよ。私Aだし。バーはでライはFよね?」
「……心外ですね。僕が鼠と間違われるなど」 「あははっ!まあそう言うしかないもんねぇ。潜入として100点満点の回答どーもありがとう。でも無駄じゃない? なんなら本名も言ったほうがいい?3人の」
「何言って……でたらめを……!」
「降谷……」
「待ってください!……どなたの名を言おうとしているのか知りませんがよく似た別人では?」
「……まあなんでもいいや。時間の無駄だしね。とりあえずスコッチを何とかしよう」
「……ああ」
「ちょっとライ!あなた何考えて……」
「どーする?やっぱ無難に爆破?火薬ならあるよ」
「無難か?それ」
「オチとしては?」
「やめてくれません?それ。後処理が大変なんですよ」
「えー別に私日本の警察ではないから困んないしなー。バーもそうなんでしょ?」
「……っ」
「でもさ、苗字
「なーに?スコッチ」
「お前、ジャンの恋人じゃなかったか?」
「うん、そうよ」
「えっと……ハニトラ?」
「んー?そんな感じ?」
「あのジャンが気づかないとは思えないんですけど」
「まー普通に惚れたからね」
「え?」
「待ってください何を言って……」
「お前はどっちの味方だ?」
一気に警戒し始めた
「ああ、安心して?ちゃーんと捕まえるから!uccellino mio私の小鳥ちゃんには鳥籠がふさわしいでしょ?」
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