終わりの空に瞬く星

「ほら!見えた?とても綺麗な星でしょう!」

 緑の流星痕を残して星が空を滑り落ちる。
 緑、蒼、紫。空はグラデーションのよう。薄紫に濃藍に氷色で形作られた天の川がきれいに見える。
 視界の端でまた星が滑った。横からはしゃぐ声がする。無邪気な声、どこまでも。
 初めてであったときからもう6年は経つというのに彼女は何も変わらない。
 まるでこの国ではない、どこか遠い異世界のように美しい光景がそこには広がっていた。
 眩い光の中を白いワンピースが
 翻り、その後ろに白いカーディガンが引きずられる。部屋でくつろいでいるところを急に飛び出させられたゆえに靴はスリッパのままだ。グレーのシャツと黒のスラックスに手早く白いカーディガンを肩にかけた服装はあまりにてきとうでちぐはぐだった。
 片手には最新式の箒。
 上がった息を整えながら空を見上げる。
 まるで昼のような明るさから察せられていたような見事な光景に息を呑み……詰まらせ……そしてほぅっと吐いたのだった。

 星が堕ちていく。

 屋敷で読書をしていたところに忍び込んできた彼女。そんな彼女に連れてこられたのはとある山奥だった。
 箒を片手に「シィー」と告げた彼女の差し出した手を取り僕は空を飛んだ。
 よくわからないまま「急いで、もっと!」といつにもなく興奮し急かし焦る彼女が珍しくて、おとなしくついていく。
「良いところに連れて行ってあげる」
 そう言われたらしかたないじゃないか。自身の少年心に火がついてしまう。


そして、


 それはとある夏の夜
 数十年に一度の流星群の日だった。
「綺麗だな……ステラ」
「ふふふ、そうだねぇシグナス……ねえ、白鳥くん」
「ん?」
「次の流星群も、もう一度一緒に見ようね」
「……ああ」

あとがきなど

Lorem ipsum, dolor sit amet consectetur adipisicing elit. Recusandae ipsa praesentium non est, consectetur nulla ab sint distinctio corporis provident, voluptatibus sapiente. Placeat accusamus illo facere totam labore quae quod!